不動産クラウドファンディングは1万円くらいから始められる手軽な不動産投資方法ですが、ファンドによって運用期間が異なるため、どこに投資すればいいか迷っている人もいます。
この方法には「短期」と「長期」の運用があります。短期はだいたい3ヶ月から1年未満、長期は1年から10年の運用期間が一般的です。
- 不動産クラウドファンディングの運用期間について
- 短期ファンドのメリットとデメリット
- 短期ファンドのメリット 2選
- ①他のファンドに投資しやすい
- ②投資効率が悪くなることも
- 短期ファンドのデメリット2選
- ①手間がかかり効率が悪い
- ②収益が少ない
- 短期ファンドのメリット 2選
- 長期ファンドのメリット/デメリット
- 長期ファンドのメリット 2選
- ①手間がかからない
- ②安定した収益が期待できる
- 長期ファンドのデメリット 2選
- ①市場の変動リスク
- ②柔軟性の欠如
- 長期ファンドのメリット 2選
- 運用期間終了後の投資資金の扱い 3選
- ①利払いと元金の返金
- ②再投資
- ③預かり金としての管理
- 不動産クラウドファンディングの運用期間を選ぶポイント
不動産クラウドファンディングの運用期間について

不動産クラウドファンディングで集めるお金には、使う期間が決まっています。
この期間が終わると、その間に稼いだお金が投資家に分配されます。運用期間が短い案件と長い案件があり、短いのは3ヶ月から1年くらい、長いのは2~3年です。
大抵の場合、運用期間中はお金を途中で引き出したり、他人に譲ったりすることができません。
もし途中でお金を引き出せる場合でも、手数料がかかり、出資した金額より少なくなることが多いので、投資する前に運用期間をしっかり確認することが大切です。
短期ファンドのメリット/デメリット

短期ファンドのメリット 2選
①他のファンドに投資しやすい
短期ファンドは早くお金が戻ってくるので、新しい投資に使えます。
例えば、6ヶ月の短期ファンドに10万円を投資した場合、半年後にはそのお金が戻ってきて、新たなファンドへの再投資が可能です。これに対し、2年の長期ファンドはその間他の投資ができないことがあります。
短期ファンドはお金がすぐに回せるのが魅力です。
②リスクを軽減できる
不動産のリスクはある程度、想定が行えますが、経済状況や企業側の経営状況の変化は読み取りづらいものです。運用期間中に万が一、そういったことが起こったとき、貸し倒れのリスクなどが生じます。
運用期間が短期であれば、経済状況などが大きく変化する可能性が低いと考えられます。
想定外のリスクを低減することができます。
短期ファンドのデメリット 2選
①手間がかかり効率が悪い
短期間で何度も投資する必要があるので、手間がかかります。
また、運用が終わってもすぐに次の良い案件が見つかるとは限らず、その結果、投資効率が落ちることがあります。
②収益が少ない
短期の運用だと、長期に比べて得られる利益が少なくなります。
例えば、運用期間:3ヶ月、年利4%のファンドに50万円を投資をした場合。
→ 4%×50万円×3ヶ月(=0.25年)=5,000円
運用期間が短いので長期に比べて、得られる収益が少なくなってしまいます。
長期ファンドのメリット/デメリット

長期ファンドのメリット 2選
①手間がかからない
長期ファンドは運用期間が長いため、投資する回数が少なくなります。
これにより、新しい投資先を頻繁に探す手間や申込手続きが減り、より本業や日常生活に集中できます。短期ファンドと比べて、時間と労力を節約できるのが大きな利点です。
②安定した収益が期待できる
不動産クラウドファンディングでは通常、運用期間中に毎月分配金が支払われます。長期ファンドは運用期間が長いため、分配金を長期にわたって受け取ることが可能です。
これにより、安定した利益を得ることが期待できます。以下の例で具体的に比較してみましょう。
- 年間利回り(分配金):3%
- スケジュール(分配金):6ヶ月に1回
- 投資額:10万円
運用期間 | 1回あたりの分配金 | 総額(運用期間中の分配金) | |
---|---|---|---|
長期ファンド | 2年 | 15,000円 (10万円×3%÷2) | 60,000円 (15,000円×4回) |
短期ファンド | 6ヶ月 | 15,000円 |
長期ファンドのデメリット 2選
①市場の変動リスク
長期ファンドは数年にわたって運用されるため、その間に経済状況や市場の変動が大きく影響することがあります。この変動により、想定外の損失を受ける可能性が高くなります。
②柔軟性の欠如
長期ファンドは運用期間が固定されているため、期間中に他のより良い投資機会が見つかっても、すでに投資した資金を移動することができません。これにより、新しい投資チャンスを逃すリスクがあります。
運用期間終了後の投資資金の扱い 3選
①利払いと元金の返金
運用が終了すると、投資した本金と利息が投資家の指定口座に戻されます。
再投資を希望する場合は、再度資金を入れる必要があります。
②再投資
ファンドが再組成される場合、投資家は同じファンドに引き続き投資することができます。
これにより、新たな入金の手間を省くことが可能です。
③預かり金としての管理
投資資金や分配金を預託金制度を利用して管理することもあります。
このシステムでは、資金を預託金口座に保管し、随時再投資が行えます。
これにより、資金の柔軟な運用が可能となり、投資家の資金保全も図れます。
不動産クラウドファンディングの運用期間を選ぶポイント
「結局、不動産クラウドファンディングで短期と長期、どちらの運用期間が良いのでしょうか?」
前に説明したように、不動産クラウドファンディングには短期と長期の案件があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。どちらに投資するかは、最終的には自分の資産計画や投資の目的、目標に合わせて決めることになります。
投資経験が少ない初心者には、リスクが比較的低い短期の案件をおすすめします。
しかし、収益を重視するならば、長期案件の方が向いています。
長く安定して利益を求める方や、一定期間、投資資金を引き出せなくても大丈夫な方には長期の案件が適しています。
投資する際は、自分の投資目的や資金の拘束期間をよく考え、自分に合った運用期間の案件を選びましょう。
コメント